国際バカロレア

VIEW21 4月号に国際バカロレア
関する記事があったので
ついでに

wikipedaいわく
「1968年にできたスイスに本部をおく
財団法人のことである(「IB」と略すことが多い)が、
その財団の提供する教育プログラム」
だそうな。

で、
教育課程で分類がなされている

初等教育課程(PYP)
Primary Years Programme。
3~12歳対象 6年間の教育課程が定められている。

前期中等教育課程(MYP)[編集]
Middle Years Programme。
11~16歳対象 5年間の教育課程が定められている。

後期中等教育課程(DP)[編集]
Diploma Programme。
個々の国独自の教育制度に依存しないプログラムである。
16~19歳対象 年齢的には、ほぼ日本の高等学校の課程に相当する。

VIEW21では広島女学院客員教授(IB調査研究室長)の
大迫弘和さんからの話が書いてあった

いわく

「田文化に対する理解と尊敬を通じて、
 よりよく、より平和な世界の実現のために貢献する、
 探究心、知識、
 そして思いやりのある若者の育成」
に基づいている。

これを実現する具体的な自分像として
「探究する人
 知識のある人
 考える人
 コミュニケーションが出来る人
 信念を持つ人
 心を開く人
 思いやりのある人
 挑戦する人
 バランスの取れた人
 振り返りが出来る人」
と示されている。

大迫さんは「グローバル人材とはどういう人か」という議論があるが、
この人物像が答えになる得るとしている。


面白いなと思ったのは、芸術の教育が重要だと考えられている点。

「国際社会で活躍する場合、英語力だけが高ければよいわけではありません。
 英語は流暢でも会話に魅力を感じない人と
 英語はたどたどしくても豊かな教養を持つ人とでは
 紅茶が遥かに高い評価を受けます」
とのこと、

もう一つ「IBは概念化できる力を育てる」という点
「いくら知識があっても、断片的に覚えているだけでは論理的な話はできません。
 逆に、知識量は多くなくても、概念を形成するまでに知識が整理されていれば
 人の心を動かすような議論が出来る。
 IBの教育を受けた人には説得力を持って議論を引っ張る力があることを実感した」

知識を知っているだけでなく、理解し、知識同士のつながりが分かっている。
また、つながりが分かっているってことは
一つの事柄の背景・理由もわかっていて
背景・理由が分かっているってことは理論的に物をみているってことか。